「中古車を買いたいけど、失敗が怖い…」「どんなポイントをチェックすればいいのだろう」。新車より安価な中古車は魅力的ですが、状態が気になって踏み出せない方も多いのではないでしょうか。実は中古車選びは、いくつかのポイントさえ押さえれば、失敗のリスクを大きく減らせます。
今回は誰でも実践できる、失敗しない中古車選びのコツをご紹介します。
▼目次
中古車購入でチェックすべきポイント!失敗しない中古車選びとは?
中古車がおすすめの理由

新車購入と比較すると、中古車は価格を3割から5割程度抑えられます。また、実際の使用感や故障のしやすさなどの情報が明確で、維持費の予測も立てやすいという特徴があります。
近年は品質管理も向上し、保証制度も充実しているため、経済的で賢い選択肢といえるでしょう。新車では手の届かない高級車や人気車種も選択肢に入り、より幅広い車選びが可能です。
中古車がおすすめの理由はこちらの記事で解説しています。
→中古車と新車、どっちがいいの?違いやおすすめしたい人を解説
中古車購入前に知っておくべき中古車の知識とは

中古車を購入する際は、価格だけでなく車の状態、販売店の信頼性、アフターサービスなど、多角的な視点で慎重に選ぶことが大切です。ここでは、失敗しない中古車選びのための事前準備について解説します。
中古車購入の流れについては、こちらの記事で解説しています。
中古車を買うメリット
新車購入と比較して大きなメリットとなるのが、価格の安さです。
一般的に中古車は新車価格の5-7割程度で購入でき、同じ予算でもグレードの高い車種を選べる可能性が広がります。また、新車特有の値落ちも気にする必要がありません。さらに、実際の使用レビューや故障事例などの情報が豊富なため、車の特徴や維持費を具体的に把握できます。
初めて車を購入する方や、セカンドカーとして使用する場合など、コストパフォーマンスを重視する方に特におすすめです。
中古車を買う手順
中古車購入は、予算設定から始まり納車までいくつかのステップを踏む必要があります。
まずは希望する車種と予算を決め、その後インターネットや販売店で条件に合う車両を探しましょう。気になる車両が見つかったら、実車確認を行い、車両状態をしっかりチェック。
価格交渉を行った後、契約へと進みます。この過程で重要なのが、焦らず慎重に判断を重ねることです。
中古車が購入できる場所
中古車の購入先は、購入後のサポート体制を大きく左右する重要な選択です。
大手専門店、メーカー系ディーラー、個人売買など、それぞれに特徴があり、アフターサービスや保証内容も異なってきます。特に初めての購入では、整備設備が整い、スタッフの対応が丁寧な販売店を選ぶことが大切です。
実績や口コミ評価、保証内容、整備体制などを総合的に判断し、信頼できる販売店を見極めることが重要です。
中古車の状態
走行距離や年式、内外装の状態、エンジンの調子など、中古車を選ぶ際には様々な要素を総合的に判断する必要があります。
気になる箇所は販売店に質問し、できれば試乗もしてみましょう。また、修復歴の有無や定期点検の記録なども重要な判断材料です。内装の匂いや汚れ具合からは、前オーナーの使用状態を推測できます。さらに、タイヤやブレーキの状態、電装品の動作確認など、安全に関わる部分は特に念入りにチェックすることが大切です。
中古車のメンテナンス方法
定期的なメンテナンスは、中古車を長く安全に乗るための必須条件です。
エンジンオイルの交換や点検整備は、メーカーが定める推奨時期を必ず守りましょう。また、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品は、使用状況に応じて適切なタイミングでの交換が重要です。日々の点検では、オイル漏れや異音などの異常がないかを確認し、早期発見・早期対応を心がけることが大切です。
保険・保証
中古車購入時は、任意保険の加入と保証内容の確認が重要です。
保険は車両保険の加入を検討し、事故や故障に備えましょう。また、販売店が提供する保証は、保証期間や対象部品、免責事項などをしっかり確認します。一般的な保証期間は3ヶ月から1年ですが、延長保証制度を利用することで、より長期の安心を確保できます。
処分方法
中古車の処分方法は、主に買取と下取りの2つの選択肢があります。
買取は複数の業者から見積もりを取ることで、より高額での売却が期待できます。一方、下取りは新しい車を購入する際の値引き材料として活用できます。どちらを選ぶにしても、事前に車両の状態を整備し、必要書類を準備することで、スムーズな取引が可能です。
【段階別】中古車購入でチェックするポイント

中古車購入には、事前準備から契約まで複数の重要な段階があります。それぞれの段階で確認すべきポイントを押さえることで、失敗のリスクを大幅に減らすことが可能です。予算設定から始まり、店舗選び、車両状態の確認、そして最終的な契約まで、段階ごとの具体的なチェックポイントについて解説していきます。
事前準備
中古車購入の第一歩となる事前準備は、失敗しない車選びの土台となります。ここでは予算の設定方法や、信頼できる購入店舗の見つけ方など、購入前に必ず確認しておきたいポイントを解説します。
予算・相場
中古車の価格は、同じ車種でも年式や走行距離、状態によって大きく異なります。
一般的な相場より極端に安い車両には、何らかの問題があるかもしれないため注意が必要です。また、車両価格に加えて、諸費用も含めた支払総額で予算を立てましょう。維持費としては、月々の駐車場代や燃料費、車検代等のメンテナンス費用なども忘れずに計算に入れることが大切です。
購入店舗
中古車販売店選びは、品質とサポート体制がカギとなります。
大手チェーン店は、豊富な在庫と充実した保証制度が魅力で、メーカー系ディーラーは高品質な認定中古車を扱っています。店舗見学時は、展示車両の状態や清掃の行き届き具合、スタッフの説明の丁寧さなどをチェックしましょう。また、整備士が常駐しているか、代車サービスの有無、アフターフォローの内容なども重要な判断材料です。
店舗
販売店選びは中古車購入の成否を大きく左右する重要なステップです。展示車の状態や店舗の雰囲気、スタッフの対応など、チェックすべきポイントは多岐にわたります。
ここでは、信頼できる販売店を見分けるためのポイントと、実際の来店時に確認すべき事項について詳しく解説していきます。
雰囲気や接客
信頼できる販売店では、スタッフが客の要望や不安に真摯に向き合い、わかりやすい説明を心がけています。高圧的な態度や強引な販売方法は要注意です。また、質問への回答が曖昧だったり、車両の状態について誠実な説明がない場合は、別の店舗を検討しましょう。
良質な店舗では、デメリットも含めて包み隠さず説明し、顧客の立場に立ったアドバイスを提供してくれます。
中古車の状態
実車確認は中古車選びにおいて最も重要な段階の一つです。
外装や内装はもちろん、エンジンの状態や電装品の動作確認まで、細かなチェックが必要になります。素人目ではわかりにくい箇所も多いため、ここでは確実に押さえておきたいチェックポイントを、部位ごとに詳しく解説していきます。
走行距離・年式
走行距離は車の使用状態を示す重要な指標です。
一般的に年間1万キロ程度が平均的な走行距離とされており、これを大きく超える場合は慎重な判断が必要になります。また、年式が古くても走行距離が極端に少ない車両は、長期間の放置による劣化の可能性があるため注意が必要です。整備記録簿で定期的なメンテナンスの履歴を確認し、走行距離と年式のバランスを見極めましょう。
内装
内装の状態は前オーナーの使用状態を表します。シートの擦れや汚れ、匂い、天井の染みなどをしっかりチェックしましょう。特にタバコのヤニ臭や焦げ跡、ペットの毛、水濡れの跡などは要注意です。
また、ハンドルやシフトノブの摩耗具合からは実際の使用頻度がわかります。エアコンの効き具合や各スイッチ類の動作確認も忘れずに行うことが大切です。
外装
外装チェックでは、キズやへこみ、錆の有無を入念に確認します。特にドアやフェンダー周りは擦りやすい箇所なので注意深く見ましょう。塗装の色むらや光沢の違いは、事故修理の可能性を示唆します。
また、タイヤの摩耗状態やボディの隙間、窓ガラスのヒビなども重要なチェックポイントです。可能であれば、晴れた日中の自然光の下で確認することをおすすめします。
エンジン
エンジンは車の心臓部であり、最も重要なチェックポイントとなります。
始動時の音や振動、アイドリング時の安定性をチェックしましょう。また、オイルやラジエーター液の漏れ、排気ガスの色や臭いにも注意が必要です。試運転では、加速時のレスポンスや異音の有無を確認します。整備記録簿でタイミングベルトなどの重要部品の交換履歴も必ずチェックしましょう。
電気系統
電装品のチェックは、すべての機能を実際に操作して確認してください。
ヘッドライトやウインカー、ワイパー、パワーウィンドウなど、それぞれの作動状態を細かくチェックしましょう。また、カーナビやオーディオ、エアコンなどの快適装備も重要です。故障した場合の修理費用は意外と高額になるため、購入前の動作確認は特に慎重に行う必要があります。
購入・契約
いよいよ最終段階となる購入・契約では、細かな条件の確認が重要です。
保証内容や各種手数料、契約書の細かい記載事項など、見落としがちなポイントも多く存在します。
ここでは、契約時に必ず確認しておくべき事項と、トラブルを防ぐためのチェックポイントについて詳しく解説していきます。
保証期間
保証内容は販売店によって大きく異なります。
一般的な保証期間は3ヶ月から1年程度ですが、延長保証制度を設けている店舗も増えています。保証範囲や適用条件、自己負担額の有無なども確認が必要です。また、保証期間中の点検やメンテナンスの要件、保証を受けられる整備工場の場所なども、事前に把握しておくことをおすすめします。
手数料
購入時には、車両価格以外にも様々な費用が発生します。
例えば、登録費用や車庫証明費用、納車整備費用、保険料などの諸費用が一般的ですが、現在、諸費用に含められる項目は税金、自賠責保険料、登録費用のみです。中にはそれ以外の名目で諸費用を請求するお店もありますので注意が必要です。付帯サービスについては、具体的な作業内容を確認することが重要です。
中古車購入で失敗しないためのコツとは

良質な中古車を見つけるためには、慎重な選び方と適切なタイミングでの購入が重要です。信頼できる販売店での購入はもちろん、季節や時期による価格変動も考慮に入れる必要があります。また、下取りやキャンペーンなどをうまく活用することで、より有利な条件での購入が可能です。
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
評判がよい店舗で購入する
中古車販売店の評判は、実際の購入者の声が最も信頼できる情報源です。
口コミサイトやSNSでの評価を確認するだけでなく、可能であれば実際に購入した知人からの情報も参考にしましょう。特に、アフターフォローの質や、トラブル発生時の対応状況などは重要な判断材料となります。また、販売店の営業年数や所属している自動車関連の協会なども、信頼性を測る目安になります。
購入時期を見極める
中古車価格は季節や時期によって変動します。
一般的に3月や9月の決算期は値引きが期待でき、4月は新生活需要で価格が上がりやすい傾向にあります。また、人気車種のモデルチェンジ後は、旧モデルの価格が下がることも。さらに、冬場は4WD車、夏場はオープンカーなど、季節で需要が変わる車種もあります。これらの要因を考慮して、最適な購入タイミングを見極めることが大切です。
下取りやキャンペーンなどでお得に購入する
現在乗っている車を下取りに出すことで、購入価格を抑えられる可能性があります。ただし、下取り価格は販売店によって異なるため、複数の見積もりを取ることがおすすめです。
また、各販売店が実施しているキャンペーンやローン金利優遇などの特典も、うまく活用することで総額を抑えられます。ただし、これらの特典に惑わされて、車両の品質チェックがおろそかになることは避けましょう。
まとめ
中古車購入は、適切な知識と慎重な判断があれば、十分に満足のいく選択となります。重要なのは、予算設定から車両状態の確認、販売店の選択まで、一つひとつのステップを丁寧に進めることです。焦らず、納得のいくまで検討を重ねることで、素晴らしいカーライフのスタートを切ることができるでしょう。また、購入後のメンテナンスや保証サービスの活用も、長く愛車に乗り続けるための大切なポイントとなります。
中古車選びで大切なのは、信頼できる販売店選びです。シシドモータースでは、修復歴のない良質な中古車を常時200台以上取り揃え、充実したメンテナンスサポートで購入後も安心です。中古車購入をお考えの方は、ぜひお気軽にご来店ください。