中古車を購入する際、車検の残り期間や費用は気になるポイントですよね。車検切れ間近の中古車や、車検切れの中古車を購入する場合の注意点もあります。
この記事では、中古車の車検に関する基本知識から車検費用、車検時のメンテナンスまで詳しく解説します。中古車選びで失敗しないために、ぜひ参考にしてください。
中古車の車検の基本知識

中古車の車検について理解を深めておくことは、安心して中古車を選ぶためにとても大切です。
ここでは、車検の有効期間や残り期間の確認方法、車検切れ車の注意点について丁寧に説明します。
車検の有効期間について
自家用車の車検の有効期間は新車登録から3年、その後は2年ごとに設定されています。
したがって、中古車の場合は、年式によって次の車検までの期間が異なります。
例えば、2020年4月に新車登録された車両なら2023年4月まで車検が有効ですが、2025年4月、2027年4月・・・と2年ごとの車検が必要になります。車検の残り期間が短いほど、早めに車検費用を支払う必要があるので注意が必要です。
中古車の車検の残り期間を確認する方法
中古車の車検の残り期間は、車検証の有効期限やフロントガラスに貼られた車検ステッカーで確認できます。車検証の「有効期間の満了する日」の欄に和暦で記載された日付が、次の車検満了日です。
車検ステッカーは、フロントガラスの上部中央に貼られています。車内からは、車検ステッカーの情報を簡単に確認できます。
注意点として、フロントガラス左上の丸いステッカーは12カ月法定点検のステッカーであり、車検ステッカーとは異なります。この2つを混同しないようにしましょう。
車検切れの車を購入する際の注意点
車検切れの中古車は、そのままでは公道を走行できません。購入後、速やかに車検を受ける必要があります。車検切れの車は長期間動いていない可能性があるため、バッテリーやエンジン、ブレーキ等の状態確認が重要です。車検切れ車は公道での試乗はできませんが、購入前にはエンジンをかけてみる程度の確認はできます。
中古車の車検にかかる費用

中古車の車検費用は、法定費用と整備費用に分けられます。車検費用は車種や車の状態によって異なりますが、一般的な相場を知っておくことで予算の目安を立てることができます。
法定費用について
法定費用とは、自動車重量税や自賠責保険料、印紙代といった法律で定められた必須の費用です。これらの費用は、車種や車両重量によって異なります。法定費用は、車検を受ける際に必ず支払う必要がある費用です。車種や車両重量によって金額が異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
車検整備の費用について
車検整備費用は、車検時に交換が必要な部品や整備工賃などです。こちらは車の状態によって大きく異なります。一般的な乗用車で5万円〜10万円程度が相場です。
車検整備では、以下のような項目をチェックします。
- エンジンオイル
- オイルフィルター
- エアクリーナー等の消耗品の交換
- ブレーキ、サスペンションの点検や調整
- ライト、ワイパー等の動作確認
部品交換が必要な場合は、その分の費用が上乗せされます。例えば、ブレーキパッドが摩耗していて交換が必要な場合、部品代と工賃で2万円〜3万円程度の費用がかかることがあります。タイヤの溝が少なくなっている場合は、新品のタイヤに交換する必要があり、4本で5万円〜10万円程度の費用がかかります。
車検整備費用は、車の状態によって大きく変動するため、事前に見積もりを取っておくことが重要です。複数の整備工場から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
車検時のメンテナンスについて

中古車は新車に比べて、経年劣化による部品の交換が必要になる場合があります。車検時のメンテナンスについて理解を深め、愛車を長く大切に乗るためのポイントを押さえましょう。
中古車の消耗部品の交換時期について
ブレーキパッドやオイル類、バッテリーなどの消耗部品は、車種や走行状況によって交換時期が異なります。一般的に、ブレーキパッドは走行距離5〜8万kmごとに交換が必要です。エンジンオイルは5,000km〜10,000kmごとの交換が目安とされています。
車検時に消耗部品の点検を入念に行い、交換が必要な部品があれば、整備士から提案があります。部品交換の必要性については、整備士の意見を聞き、納得した上で判断することが大切です。
消耗部品の交換時期を守ることで、車の性能を維持し、事故や故障のリスクを減らすことができます。カーライフに合わせたメンテナンスプランを立て、計画的に部品交換を行うことをおすすめします。
徹底した点検整備の重要性
中古車の車検では、国家資格を持つ熟練の整備士による徹底的な点検が重要です。法定点検項目だけでなく、安全・安心のために、より幅広い項目を確認することが望ましいでしょう。
具体的には、エンジン、ブレーキ、サスペンション、電装系統など、車の主要部分を隅々までチェックします。不具合や摩耗が見つかった場合は、整備士から修理や部品交換の提案があります。
また、最新の診断機器を用いて、車両の電子制御システムの診断を行うことも重要です。故障コードの有無を確認し、必要に応じて修理を行います。
徹底的な点検整備を行うことで、車の安全性と信頼性を高めることができます。整備不良による事故や故障を防ぎ、快適なカーライフを送るためにも、車検時の点検整備は欠かせません。
購入後の継続的なメンテナンスの重要性
中古車を長く快適に乗るためには、購入後も定期的なメンテナンスが欠かせません。車検だけでなく、日常的な点検やオイル交換などの簡単なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
例えば、タイヤの空気圧を定期的にチェックし、適正な空気圧を維持することが重要です。空気圧が低いと、燃費が悪化したり、タイヤの偏摩耗を引き起こしたりする可能性があります。
また、ワイパーブレードの交換や、ウォッシャー液の補充など、簡単にできるメンテナンスもあります。こうした日常的なメンテナンスを行うことで、車の状態を良好に保ち、故障のリスクを減らすことができます。
定期的な点検やオイル交換は、信頼できる整備工場に依頼することをおすすめします。整備士による点検で、愛車の状態を把握することが大切です。小さな不具合も見逃さず、トラブルを未然に防ぐことで、安心してカーライフを楽しむことができます。
まとめ
中古車選びでは、車検の残り期間や費用を考慮することが重要です。車検切れ間近の車や車検切れの車を購入する場合は車両の状態を確認し、費用も含めて総合的に判断することが大切です。
車検時には、徹底的な点検整備を受けることをおすすめします。消耗部品の交換時期を守り、日常的なメンテナンスも欠かさないようにしましょう。
購入後も、定期的な点検やメンテナンスを行い、愛車を大切に乗り続けることが重要です。
中古車選びや車検でお悩みの方は、ぜひ信頼と実績のあるシシドモータースにご相談ください。
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