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中古車も自賠責保険に加入が必須! 乗り換えの手続きをおさらい

2025.2.12  新着情報  ,

自動車の保険として「自賠責保険」と「任意保険」があることは皆さんご存じのことでしょう。しかし中古車の購入であってもこれらの保険に入らなければいけないのか、迷ってしまいますね。

本記事では、中古車であっても自賠責保険に入らなければいけないのか、また、中古車にありがちな「証書とオーナーが違う」「ナンバーが違う」などの問題についても解説します。

中古車も自賠責保険への加入が必須

自動車を所有する際には、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)もしくは自賠責共済への加入が法律で義務付けられています。これは新車だけでなく、中古車も同様です。

自賠責保険は、交通事故による被害者の救済を目的としており、事故が発生した場合に被害者に対する最低限の補償を提供します。自賠責保険に加入していない車両を運転すると、罰則が科されることがありますので、必ず加入手続きを行いましょう。

罰則

無保険での運転

無保険での運行
(道路交通法)
免許停止処分
(自動車損害賠償保障法)
1年以下の懲役または50万円以下の罰金
自賠責保険・共済の証明書を不所持(自動車損害賠償保障法)
30万円以下の罰金

中古車購入時、車検が残っていれば、自賠責保険も車検同様の期間が残っています。車検の名義変更と併せて自賠責保険の名義変更を忘れずに行いましょう。

自賠責保険の補償内容

自賠責保険は、主に人の身体に関わる傷害について補償されます。

限度額(被害者1人につき)

死亡最高3000万円
後遺障害最高4000万円
傷害最高120万円

補償内容(被害者の状態による)

  • 葬儀費
  • 治療関係費
  • 文書料
  • 休業損害
  • 逸失利益
  • 慰謝料(被害者本人)
  • 慰謝料(扶養者)
  • 慰謝料(請求人数が複数)

請求人数が複数人であっても慰謝料が払われるのは「死亡」の場合です。「後遺障害」の場合は等級が1~14級まで定められており、逸失利益と慰謝料の額が変わります。治療関係費、文書料、休業損害が補償内容となるのは「傷害」の場合です。

【対象外】

自賠責保険は、人身事故のみを対象としており、物損事故(車両や物品の損害)は補償対象外です。物損事故に対する補償を希望する場合は、任意保険に加入する必要があります。

自賠責保険の金額

自賠責保険の保険料は、下記の条件によって異なります。

  • 地域(本土・沖縄)
  • 車の種類
  • 保険期間

保険料の一部を下記に抜粋します。

自賠責保険料(本土)

12ヶ月24ヶ月
自家用乗用自動車11,500円17,650円
軽自動車(検査対象車)11,440円17,540円
小型二輪自動車(250cc超)7,010円8,760円
原動機付自転車(125㏄以下)6,910円8,560円

参考:あいおいニッセイ同和 自賠責保険
参考:東京海上日動 自賠責保険の保険料

※2024年時点の保険料です。

自賠責保険は、どこの保険会社でも保険料・補償内容は同じです。

毎年1月、金融庁が開催する「自動車損害賠償責任保険審議会」で保険料の料金改定案が審議され、上がることも下がることもあります。

自賠責保険の手続き方法

中古車を購入した際には、自賠責保険の加入手続きを行う必要があります。

新規加入

新規で自賠責保険・共済に加入する場合、以下の店や会社で手続き可能です。

  • 自動車、バイク販売店
  • 自動車整備工場
  • 保険(共済)代理店
  • 各損害保険会社
  • 共済協同組合
  • 農業協同組合
  • コンビニ、インターネット(250cc以下のバイクに限る)

参考:自賠責保険・共済を取り扱っている保険会社等の一覧

名義変更

中古車を購入した場合の名義変更は、以下で行えます。

  • 自動車、バイク販売店
  • 自動車整備工場
  • 保険会社の営業所、支店窓口、ホームページ

手続きの流れ

  1. 車検期間を確認
    車検が切れていると自賠責保険の期間も切れているといえます。
  2. 保険証書の保険会社を確認
    名義変更は代理店で扱えない場合があるので、必ずお手持ちの保険証明書に記載されている社名・営業所を確認しましょう。
  3. ほかの必要書類を保険会社に確認
    保険会社によって必要書類が異なります。

シシドモータースでは「あいおいニッセイ同和損保」「東京海上日動火災保険」の保険代理店になっています。同社の手続き方法は以下の通りです。

【用意するもの】

  1. 変更済みの自動車検査証など
  2. 印鑑
  3. 印鑑証明書本紙(6ヶ月以内)
  4. 運転免許証のコピー

前オーナーからの承諾は、必ずしも得る必要はありません。

【保険会社での手続き】

  1. 「自動車損害賠償責任保険承認請求書」を印刷、記入
  2. 専用封筒を印刷、記入
  3. 必要書類を同封
  4. 投函
  5. 「(再交付)自動車損害賠償責任保険証明書」が到着
  6. 変更前の証明書を郵送

前オーナーと連絡が取れなくても、車検証などの移行が済んでいれば手続きは可能です。

参考:あいおいニッセイ同和損保 自賠責保険 ご契約内容のお手続き

参考:東京海上日動火災保険 自賠責保険の名義変更

中古車を販売店で購入すれば、手続きは販売店任せにできます。

シシドモータースでは責任をもって名義変更を承りますので安心してお任せください。

自賠責保険の月割りはできる?

自賠責保険は、月割りができるのでしょうか? 車によって異なります。

  • 乗用車:1ヶ月単位の月割り加入が可能です。
  • 軽自動車:月割りができません。
  • 検査対象外の軽自動車:最短で12ヶ月からの契約となります。
月割り短期間だけ車に乗る場合
名義変更中古車を譲渡した場合
「未経過相当額」を払う

中古車を買う場合には、実際には月割りではなく自賠責保険の名義変更で対応することになります。その場合、新しいオーナーが自賠責保険の月割り分である「未経過相当額」を払うことになります。

自賠責保険の名義が前のオーナーになっている場合

中古車を購入した際に、自賠責保険の名義(住所・氏名)が前のオーナーのままになっていることがあります。このまま運転したら法律違反にならないか、心配になりますよね。

名義が違っても、標識の番号(車台番号)が合っていれば問題はありません。車台番号が異なる場合は問題なので購入店に確認しましょう。

車検期間がまだ残っていれば、おのずと自賠責期間も残っているはずです。車検が切れている場合は、新たに自賠責保険・共済に加入する必要があります。

自賠責保険の証書とナンバーが違う場合

自賠責保険の証書に記載されているナンバーと、実際の車両のナンバーが異なるという場合は、まず証書の「車台番号」を確認しましょう。前項のとおり、車台番号さえ合っていれば補償は受けられます。

ナンバープレートは、運輸支局または陸運局に持ち込んでお金を払えば簡単に変更することができます。実際に以下の場合にナンバープレートが変わることが多いです。

  • 中古車の購入
  • 個人間での譲渡
  • 引っ越し
  • 個人の好みによる変更

簡単に言えば「ナンバーが気に入らない」と思えば、いつでも変更できるのです。

しかし「車台番号」は車が存在する限り変わらない番号です。「車台番号」は車1台1台異なるものですから、この車に保険がかかっていることが分かります。

「車台番号」が誤っている場合は証書として機能しないので、車の販売店もしくは保険会社に連絡しましょう。

まとめ

中古車を購入する際の自賠責保険について簡単にまとめると、以下のとおりです。

  • 自賠責保険・共済は必須
  • 中古車を買ったら自賠責保険の「未経過相当額」を払う
  • 自賠責保険証明書の「車台番号」が合っているか要確認

シシドモータースでは車選びから保険の対応、アフターフォロー、車検まで一貫して行います。ぜひお任せください。