中古車市場で軽自動車を選ぶ際、相場が分からずにどう選んでいいか迷う人は多いでしょう。特に、中古車の価格を決める要因としてよく挙げられる「年式・走行距離」のほかに、何で相場が左右されるか知らない人もいることと思います。本記事では、相場が何で決まるのか、何を優先して中古車選びをするべきなのか、詳しく解説します。
軽自動車の中古車相場は何で決まる?

軽自動車の相場は、何で決まるのでしょうか。要素ごとに詳しく見てみましょう。
軽自動車の中古相場
軽自動車全体の中古相場は20万円台~150万円代と幅広く、相場自体は徐々に高くなっています。その理由は、軽自動車の新車販売価格が過去20年で約6割も上昇しているからです。価格の安い軽自動車として有名なスズキのアルトは、相場20~60万円ほどです。
市場全体の相場は20万円台~150万円代と幅広いです。元々の新車価格が安いので中古車価格も安くなるのが軽自動車の魅力です。しかし、安くなるかどうかは車種の人気によって大きく差があります。150万円を超える車は、人気車である、状態が良い、高グレードでオプション品がたくさんついているなどの理由があります。
相場を決定する要素
軽自動車全体の中古相場には、以下の要素が大きく影響しています。
【相場決定の2大要素】
- 年式
- 走行距離
【そのほか、相場が決まる要素】
- 損傷具合
- 車検歴があるか
- 車種
- グレード
- ボディカラー
- 事故歴があるか
なんといっても車体価格を大きく決めるのは年式と走行距離です。年式が新しいほどに状態が良いのは言うまでもありません。中古で手に入れる車の走行距離は3万kmならまだ価格は高く、5万km程度で落ち着いた価格になります。10万kmを超えている車は価格は安いですが、故障に注意が必要です。
そのほかの要素は見るべき項目ではありますが、細かな確認項目といえます。「安い車種はなんですか?」と質問を受けることがありますが、車種よりも年式や状態の方が、価格を大きく左右します。
何年で新車の何割になるのか
軽自動車は普通自動車より価格が下落しにくいです。普通車の不人気車種なら5年で50%まで下がることもありますが、軽自動車はそうはいきません。また、近年、軽自動車の需要が増えているのも価格が落ちにくい理由の一つです。
軽自動車の新車販売価格は、2024年で平均約162万円です。その新車価格から、中古車になるとどれほど下がっていくのか試算しました。
使用度合 | 下落率 | 想定価格 |
新車 | ー | 平均約162万円 |
未使用車 | 約10% | 約146万円 |
3年 | 約20% | 約130万円 |
5年 | 約40% | 約97万円 |
7年 | 約50% | 約81万円 |
車検証に記載される「初度登録年月日(軽自動車の場合は初度検査年月)」から3年以内であれば高年式、5年なら普通、7年なら低年式といわれます。
上記の価格をもとにすれば、軽自動車の中古車を手に入れるのには約81万円~146万円の資金が必要といえます。しかし中古車の価格は時価なので、あくまでも需要と供給次第です。
シシドモータースは、高年式、低走行距離、高品質でキレイな車にこだわり仕入れております。
軽自動車の安い車種・高い車種

軽自動車の中でも当然、安い車種と高い車種があります。中古車の価格は新車価格を基にして決まるので、車種ごとの相場を知っておいて損はないでしょう。
軽自動車で安い車種
軽自動車で安い車種といえばセダンタイプが代表的で、新車価格は80万円~115万円ほどです。これらが中古車になると約30~60万円ほどで購入できます。
- ダイハツ:ミライース
- トヨタ:ピクシスエポック
- スバル:プレオプラス
- スズキ:アルト
- マツダ:キャロル
50万円で中古の軽自動車を購入する際の注意点については以下の記事を参照ください。
→ 50万円で中古の軽自動車を買いたい!車選びの注意点を解説
軽自動車で高い車種
軽自動車の中には、普通乗用車より高い車種も存在します。もともと軽自動車の規格は日本独自のものだったのですが、需要の高まりにつれ、海外メーカーも参入しています。
中でもダントツで価格が高い軽自動車は、イギリスの自動車メーカー「ケータハム」の「SEVEN 170R」839万円です。5速MTで0-100km/h加速は6.9秒という、本当に軽自動車なのかという高加速が自慢となっています。
国内メーカーで最も高額な軽自動車は、三菱の電気自動車「eKクロスEV(P)」約313万円、日産の電気自動車「サクラ(G、2WD)」約308万です。
ほかにも車両価格が200万円を超える軽自動車としては以下の車種の、上位グレードが挙げられます。
- ホンダ:N-BOXカスタム
- スズキ:スペーシアカスタム
- 日産:ルークス
- ダイハツ:コペン
これらの車を中古で買うには100万円以上の資金を用意することになるでしょう。
軽自動車で人気のタイプはスーパーハイトワゴン
軽自動車では、かつてセダンと呼ばれるハッチバック車が中心でした。その後、室内空間が広いハイトワゴンへと流行が移り、現在はスライドドアを備えるスーパーハイトワゴンが人気となっています。
スーパーハイトワゴンは以下のような性能を備えています。
- 全高1,700mm程
- 両側スライドドア装備
- 軽自動車規格内で最大限に室内空間を確保している
スーパーハイトワゴンには以下のような車種があります。
- ダイハツ:タントシリーズ
- ダイハツ:ムーヴキャンバス
- ホンダ:N-BOXシリーズ
- スズキ:スペーシアシリーズ
- ミツビシ:ekスペース
- ニッサン:ルークス
おすすめの車種や選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
→ 中古車で軽自動車を選ぶなら?おすすめ車種と賢い選び方のポイント
中古車を購入する際は車検時期に要注意
軽自動車・乗用車に関わらず、車検は新車の場合は3年、それ以降は2年に1回のペースで受ける必要があります。中古車を購入する場合は「次の車検まであと何年あるのか」という期限に注意しなければなりません。
中古車を買う場合の落とし穴として、よく「本体価格を抑えたつもりが、車検期間の短い車を買ってしまい費用が高くついた」ということがあります。車検切れとなってしまうと公道を走れなくなるので注意が必要です。
また、状態が悪い車だと車検費用が高く、状態が良くても車検までの期間が短ければ大金が出ていくことになります。まずは、フロントウィンドウに貼ってある車検シールを見て残期間を確認しましょう。
シシドモータースでは車検も扱っているので、車検費用を含めた見積もりが可能です。
軽自動車の中古車相場に惑わされないための方法

軽自動車の中古車相場を知った上で、相場に惑わされないためにはどうしたらよいでしょうか。おすすめの方法を3つご紹介します。
- 複数の情報源をチェックする
一つの情報源だけでなく、複数の中古車販売店やサイトの情報を比較しましょう。これにより、相場の平均値を把握しやすくなります。
- 試乗を重視する
実際に試乗することで、車の状態やフィーリングを確認できます。試乗は購入前に必ず行いましょう。
- 専門家の意見を聞く
中古車の専門家や信頼できる販売員の意見を参考にすることで、より正確な情報を得ることができます。
中古車相場を知った上で賢く車選びをしよう
今回の記事では、軽自動車の中古車相場を紹介しました。相場は何で決まるのかは理解したとしても、何を優先して車選びをするかは、また別の話です。
予算重視なら年式と走行距離を確認、車種重視なら取り扱う販売店を確認、状態重視なら整備に信頼が置ける販売店を確認、など考えることはたくさんあります。
「この車種がほしい」という希望がある場合、シシドモータースではご希望に沿って手に入れることも可能です。毎週、プロが自動車専用オークションから仕入れていますので、ぜひご希望をお伝えください。品質の高い中古車をご紹介させていただきます。
シシドモータースでは事故歴・水没歴のない安心の車を取り扱っています。常に200台以上の在庫をご用意してお待ちしております。